1月度のMVPを受賞した「あざらしさんスタンプ敬語編」。
「ナァァァス!」でおなじみの「あざらしさん」が、敬語のスタンプをリリースしたことでユーザーがざわつきました(笑)。

今回は、そんな「あざらしさん」の生みの親、グレーさんにインタビューします!
――MVP受賞おめでとうございます!
グレー:ありがとうございます!結構長いこと活動しているのですが、今まで一度もタイトルはいただいたことがなかったのでとても嬉しいです!ダウンロードして応援してくださっていた「あざらしさん」ユーザーのみなさまには感謝しかありませんね・・・!ついに獲ったぞーい!
――"結構活動している"とのことですが、イラストはずっと描き続けているのですか?
グレー:あくまで趣味で、特に職業としてイラストレーターや漫画家は目指していたわけではないです。
――そうだったんですね!でも昔から絵はお好きで?
グレー:絵そのものは小さい頃から好きでずっと描いてましたね。我が家は基本的にスポーツが得意な家系だったのですが、私はいわゆる運動音痴で、お絵かきとか工作の方が好きでした。小学生くらいって運動ができないとなんかダメな風潮あるじゃないですか。なんとなくその恥ずかしさもあって絵はコソコソ隠れて続ける趣味になって、細々と描いてはネットにアップしていたのですが、やっぱりスタンプになってから一気にたくさんの人が見てくれるようになりましたね。
――あざらしさんのヒットについて作者から見た反響はいかがですか?
グレー:メインの活動の場であるツイッターのフォロワーさんがドーンと増えてビビりました。
――毎日たくさんの方からメッセージが届くんじゃないですか?
グレー:そうですね。「かゆいところに手が届く」とか、「すごく使い勝手がいいです」ってコメントいただけて嬉しかったなあ。特に印象に残っているのは「えっこれ100円(当時のスタンプの値段)でこんなに使い勝手のいいスタンプ40個もいいの?500円くらい払えるわ」ってお声をいただいたことです。「金かよ!」って思われるかもしれませんが、当時プロでもなんでもないド素人で、お金が発生する絵も描いたことがない人間だったので、自分の描いたものが本来の値段以上だと思ってもらえたのがすごく嬉しかったのです。
グレー:誕生自体は昔、友人たちとのチャットのなかで顔文字で遊んでいたときの会話で「(´ω`っ )3←これあざらしっぽくね?」がはじまりですね。それ以来イラストに描き起こしたり、謎の設定が増えたりして、今に至ります。
――あらためて、「あざらしさん」のことを教えてください!
グレー:(´ω`っ )3←こいつですね。正式名称は『北海の魔獣あざらしさん』といいます。設定等はあんまり深くは考えていないのですが、とりあえず一匹だけの個体じゃなくてたくさんいます。スタンプなどでも何匹かでわいわいしていたりします。
――それぞれ性格が違うのでしょうか?
グレー:中途半端な関西弁風のおっさんくさい、ややツンデレ気味なキャラというのは共通していますが、たくさんいるのでそれぞれ個性や好物は違うようです。よくナスを持って「ナァス!」と叫んでいますが、特に深い意味はないです。

――「こざらしさん」というのはまた別の生物ですか?
グレー:あざらしさんの幼体といいますか、子どもにあたるのが「こざらしさん」ですね。あざらしさんより体が小さく、ほっぺがピンク色で無邪気です。これがいずれあざらしさんになるというのは作者もちょっと信じられませんね。
――作者なのに!?
グレー:なにがどうなるんでしょうか。

――スタンプにしようと思ったきっかけはなんだったんですか?
グレー:クリエイターズスタンプがはじまった当時、友人たちから「つくってみたら?」と勧められてつくったのがはじまりでしたね。当時は正直LINE自体をやっていなかったので、スタンプというもの自体のノリをあまり理解していなかったようで、今見るとなかなか意味不明なスタンプありますね…!
▼あざらしさんスタンプ第1弾

――完成したときはどうでしたか?
グレー:完成して忘れた頃に審査通過のメールがきて、リリースボタンを押すときは緊張しすぎて吐き気を催してましたね(笑)。先ほども言ったように、お金が発生するイラストを描いたことがなかったので、本当にリリースして大丈夫なのかと何度も確認しました。
――あざらしさんが広く知られるきっかけになったできごとなどはありましたか?
グレー:うーん、やっぱりキャラクターそのものを知ってもらうのってすごく大事だと思っていて、ツイッターで絵をアップしつづけたことですかね?
それとはまた別に、ユーザーの方がお友だちに使ってくれてじわじわ広めてくれているのも実感しています。本当にありがたいですね…。
――スタンプのネタを書き溜めているネタ帳があると小耳に挟んだのですが、、、!
グレー:汚い文字ばっかりですね!たまに自分でも何をしたかったのかわからないフレーズもあります・・・(笑)。

友人との会話のなかで思いついたり、こういうのが欲しいなと思ったときにザザっとネタを書き留めています。
――貴重なものを見せていただきありがとうございます!スタンプ作成はこのネタ帳から始まるのですか?
グレー:ネタ帳をもとにして、こうやってあざらしさんたちが専用の撮影所で撮影して、文字とかつけて加工しているらしいです。これはこのスタンプの撮影の時の様子です。

――「あざらしさん」たち可愛すぎます!!!
グレー:あ、というのは置いといて、わたしが描くときはネタ帳からですね。ネタ帳に大体40個ネタ溜まったな~と思ったら描き始めます。ラフから清書までデジタルで仕上げてますね。
――制作にはどのくらいの日数がかかりますか?
グレー:あんまりダラダラやるとしんどいので、いざ描き始めたら1週間くらいでバーっと集中して仕上げます。でも40個溜まったから描き始めたはずなのに、不思議なことに大体途中でなぜかネタが足りなくなって、描いている途中で2~3個絞り出します。謎です。でもさらに不思議なことに最後の方には1個くらいあまるので、それは次のスタンプに入ります。
――スタンプをつくる時に気をつけているポイントはありますか?
グレー:実用性を忘れないことですかね。もちろんネタ系や煽り系のスタンプもいれますが、やっぱりお金を出して買ってくれているわけですから、長く安定して使ってもらえるように。それからキャラクターそのものの個性は大事にしつつ、用途をわかりにくくしないバランスですね。いくつかつくってから気付いたのですが、第一弾の頃の「ただいま」のスタンプとか、キャラを出そうとしすぎて「ただいま」感がわかりにくくなっちゃってますしね!

これはこれで個性的なんですが、いまはキャラも大事にしつつ、スマホ画面のサムネイルでパッと見たときに、なんて言っているかわかるように文字を大きめに描くようにしています。
――グレーさんおすすめのクリエイターズスタンプを紹介してください!
グレー:「もっと評価されるべきだろ!」って思っているのはナナホシさんの「日本語が達者な外国人スタンプ」ですね。アメリカ人男性マイケルが半笑いで絶妙に口の悪い日本語をぶっこんできます。大変シュールで好きです。
▼日本語が達者な外国人スタンプ

――では、「スタンプ」というより「あざらしさん」を描くときに大事にしているポイントはありますか?
グレー:描いている私自身が結構なネガティブ気質なので、どこか「寂しいときにそっと寄り添ってくれる存在がいてほしい」という願いが無意識にあったようで、そういうイラストも多いです。最初は趣味で描いてはいましたが、いまのスタンプでもそのテイストは大切にしていますね。あざらしさんを愛してくださっている皆さまにとってもそういう存在であれたらと思います。

――今後挑戦してみたいことはありますか?
グレー:「あざらしさん」の個展を開くことですね。sakumaruさんのうさまるギャラリーも大変うらやましかった・・・!イラストはもちろん、今までつくっていただいたぬいぐるみやグッズも展示したりして・・・。「あざらしさん」を愛してくれるユーザーさんやグッズをつくってくれた企業様など、「あざらしさん」に関わってくれたすべての皆さまへの感謝をこめた個展をしてみたいです。
クリエイターとしては、もう少し「あざらしさん」以外にも活動を広げたいですね。今は友人が原案のスタンプのイラスト担当をさせてもらったりもしています。
▼グレーさんがイラストを担当しているライス定食さんの「ご主人大好き犬-ジョンと鮫次郎スタンプ」

――「あざらしさん」とグレーさんのさらなる活躍が楽しみになりました!ありがとうございました!

グレー
「北海の魔獣あざらしさん」とか描いてます。ナスはそんなに好きじゃないです。
Twitter:@haiirogray
「ナァァァス!」でおなじみの「あざらしさん」が、敬語のスタンプをリリースしたことでユーザーがざわつきました(笑)。

今回は、そんな「あざらしさん」の生みの親、グレーさんにインタビューします!
コソコソと絵を描き続けて人気クリエイターに!
――MVP受賞おめでとうございます!
グレー:ありがとうございます!結構長いこと活動しているのですが、今まで一度もタイトルはいただいたことがなかったのでとても嬉しいです!ダウンロードして応援してくださっていた「あざらしさん」ユーザーのみなさまには感謝しかありませんね・・・!ついに獲ったぞーい!
1月度MVPが決定! "北海の魔獣"が丁寧な敬語スタンプをリリースして話題に☆ : LINEクリエイ.. - https://t.co/O8jMVWbJtn
— グレー@あざらしさん (@haiirogray) 2018年2月9日
【祝】MVPいただきましたーーー!!!(;ω;っ )3 皆様のお陰やでありがとう!!
――"結構活動している"とのことですが、イラストはずっと描き続けているのですか?
グレー:あくまで趣味で、特に職業としてイラストレーターや漫画家は目指していたわけではないです。
――そうだったんですね!でも昔から絵はお好きで?
グレー:絵そのものは小さい頃から好きでずっと描いてましたね。我が家は基本的にスポーツが得意な家系だったのですが、私はいわゆる運動音痴で、お絵かきとか工作の方が好きでした。小学生くらいって運動ができないとなんかダメな風潮あるじゃないですか。なんとなくその恥ずかしさもあって絵はコソコソ隠れて続ける趣味になって、細々と描いてはネットにアップしていたのですが、やっぱりスタンプになってから一気にたくさんの人が見てくれるようになりましたね。
――あざらしさんのヒットについて作者から見た反響はいかがですか?
グレー:メインの活動の場であるツイッターのフォロワーさんがドーンと増えてビビりました。
――毎日たくさんの方からメッセージが届くんじゃないですか?
グレー:そうですね。「かゆいところに手が届く」とか、「すごく使い勝手がいいです」ってコメントいただけて嬉しかったなあ。特に印象に残っているのは「えっこれ100円(当時のスタンプの値段)でこんなに使い勝手のいいスタンプ40個もいいの?500円くらい払えるわ」ってお声をいただいたことです。「金かよ!」って思われるかもしれませんが、当時プロでもなんでもないド素人で、お金が発生する絵も描いたことがない人間だったので、自分の描いたものが本来の値段以上だと思ってもらえたのがすごく嬉しかったのです。
大人気!「北海の魔獣あざらしさん」を大解剖
――「あざらしさん」たちはどのような経緯で生まれたのでしょうか?グレー:誕生自体は昔、友人たちとのチャットのなかで顔文字で遊んでいたときの会話で「(´ω`っ )3←これあざらしっぽくね?」がはじまりですね。それ以来イラストに描き起こしたり、謎の設定が増えたりして、今に至ります。
――あらためて、「あざらしさん」のことを教えてください!
グレー:(´ω`っ )3←こいつですね。正式名称は『北海の魔獣あざらしさん』といいます。設定等はあんまり深くは考えていないのですが、とりあえず一匹だけの個体じゃなくてたくさんいます。スタンプなどでも何匹かでわいわいしていたりします。
――それぞれ性格が違うのでしょうか?
グレー:中途半端な関西弁風のおっさんくさい、ややツンデレ気味なキャラというのは共通していますが、たくさんいるのでそれぞれ個性や好物は違うようです。よくナスを持って「ナァス!」と叫んでいますが、特に深い意味はないです。

――「こざらしさん」というのはまた別の生物ですか?
グレー:あざらしさんの幼体といいますか、子どもにあたるのが「こざらしさん」ですね。あざらしさんより体が小さく、ほっぺがピンク色で無邪気です。これがいずれあざらしさんになるというのは作者もちょっと信じられませんね。
――作者なのに!?
グレー:なにがどうなるんでしょうか。

――スタンプにしようと思ったきっかけはなんだったんですか?
グレー:クリエイターズスタンプがはじまった当時、友人たちから「つくってみたら?」と勧められてつくったのがはじまりでしたね。当時は正直LINE自体をやっていなかったので、スタンプというもの自体のノリをあまり理解していなかったようで、今見るとなかなか意味不明なスタンプありますね…!
▼あざらしさんスタンプ第1弾

――完成したときはどうでしたか?
グレー:完成して忘れた頃に審査通過のメールがきて、リリースボタンを押すときは緊張しすぎて吐き気を催してましたね(笑)。先ほども言ったように、お金が発生するイラストを描いたことがなかったので、本当にリリースして大丈夫なのかと何度も確認しました。
たくさんの人の目に触れるために"描きつづける"
――あざらしさんが広く知られるきっかけになったできごとなどはありましたか?
グレー:うーん、やっぱりキャラクターそのものを知ってもらうのってすごく大事だと思っていて、ツイッターで絵をアップしつづけたことですかね?
それとはまた別に、ユーザーの方がお友だちに使ってくれてじわじわ広めてくれているのも実感しています。本当にありがたいですね…。
「あざらしさん」スタンプ秘密のネタ帳&撮影風景公開!?
――スタンプのネタを書き溜めているネタ帳があると小耳に挟んだのですが、、、!
グレー:汚い文字ばっかりですね!たまに自分でも何をしたかったのかわからないフレーズもあります・・・(笑)。

友人との会話のなかで思いついたり、こういうのが欲しいなと思ったときにザザっとネタを書き留めています。
――貴重なものを見せていただきありがとうございます!スタンプ作成はこのネタ帳から始まるのですか?
グレー:ネタ帳をもとにして、こうやってあざらしさんたちが専用の撮影所で撮影して、文字とかつけて加工しているらしいです。これはこのスタンプの撮影の時の様子です。

――「あざらしさん」たち可愛すぎます!!!
グレー:あ、というのは置いといて、わたしが描くときはネタ帳からですね。ネタ帳に大体40個ネタ溜まったな~と思ったら描き始めます。ラフから清書までデジタルで仕上げてますね。
――制作にはどのくらいの日数がかかりますか?
グレー:あんまりダラダラやるとしんどいので、いざ描き始めたら1週間くらいでバーっと集中して仕上げます。でも40個溜まったから描き始めたはずなのに、不思議なことに大体途中でなぜかネタが足りなくなって、描いている途中で2~3個絞り出します。謎です。でもさらに不思議なことに最後の方には1個くらいあまるので、それは次のスタンプに入ります。
――スタンプをつくる時に気をつけているポイントはありますか?
グレー:実用性を忘れないことですかね。もちろんネタ系や煽り系のスタンプもいれますが、やっぱりお金を出して買ってくれているわけですから、長く安定して使ってもらえるように。それからキャラクターそのものの個性は大事にしつつ、用途をわかりにくくしないバランスですね。いくつかつくってから気付いたのですが、第一弾の頃の「ただいま」のスタンプとか、キャラを出そうとしすぎて「ただいま」感がわかりにくくなっちゃってますしね!

これはこれで個性的なんですが、いまはキャラも大事にしつつ、スマホ画面のサムネイルでパッと見たときに、なんて言っているかわかるように文字を大きめに描くようにしています。
――グレーさんおすすめのクリエイターズスタンプを紹介してください!
グレー:「もっと評価されるべきだろ!」って思っているのはナナホシさんの「日本語が達者な外国人スタンプ」ですね。アメリカ人男性マイケルが半笑いで絶妙に口の悪い日本語をぶっこんできます。大変シュールで好きです。
▼日本語が達者な外国人スタンプ

さらに愛されるキャラ&個展開催を目指して
――では、「スタンプ」というより「あざらしさん」を描くときに大事にしているポイントはありますか?
グレー:描いている私自身が結構なネガティブ気質なので、どこか「寂しいときにそっと寄り添ってくれる存在がいてほしい」という願いが無意識にあったようで、そういうイラストも多いです。最初は趣味で描いてはいましたが、いまのスタンプでもそのテイストは大切にしていますね。あざらしさんを愛してくださっている皆さまにとってもそういう存在であれたらと思います。

――今後挑戦してみたいことはありますか?
グレー:「あざらしさん」の個展を開くことですね。sakumaruさんのうさまるギャラリーも大変うらやましかった・・・!イラストはもちろん、今までつくっていただいたぬいぐるみやグッズも展示したりして・・・。「あざらしさん」を愛してくれるユーザーさんやグッズをつくってくれた企業様など、「あざらしさん」に関わってくれたすべての皆さまへの感謝をこめた個展をしてみたいです。
クリエイターとしては、もう少し「あざらしさん」以外にも活動を広げたいですね。今は友人が原案のスタンプのイラスト担当をさせてもらったりもしています。
▼グレーさんがイラストを担当しているライス定食さんの「ご主人大好き犬-ジョンと鮫次郎スタンプ」

――「あざらしさん」とグレーさんのさらなる活躍が楽しみになりました!ありがとうございました!
■プロフィール

グレー
「北海の魔獣あざらしさん」とか描いてます。ナスはそんなに好きじゃないです。
Twitter:@haiirogray