「すいませんコップさげてください。」「あ!カードあります。」など、使えるタイミングの少なさが人気の「使えないスタンプ集」。

今回作者のSTUDYさんに、思わずツッコミたくなるスタンプの裏側に隠されたこだわりや、アイデア出しの方法についてお話を伺いました!
――イラストの仕事をはじめたきっかけを教えてください。

――独特の世界観をお持ちですが、どのようにしてアイデアが生まれるのでしょうか?



今回作者のSTUDYさんに、思わずツッコミたくなるスタンプの裏側に隠されたこだわりや、アイデア出しの方法についてお話を伺いました!
「使えない」けど「ある意味使える」!? 狙いはピンポイントな面白さ
――イラストの仕事をはじめたきっかけを教えてください。
STUDY:友だちに「Twitterやろうよ」と誘われたことがきっかけです。
当時は文字だけのツイートが主流でしたが、自分は文章を考えることが苦手だったので、手描きのイラストと文字を載せた画像を投稿していました。
最初のフォロワーは、ほぼ同級生の友だちだったので、毎晩連投する「嫌がらせ」のつもりで更新していたんです(笑)。
ライトセーバーで戦っているミジンコと、ひじき pic.twitter.com/eoa1Ui1TK6
— STUDY(反省) (@study666i) 2013年5月7日
(フォロワーが増えるきっかけになった投稿。反響の多さに驚いたそう。)
そこから段々見てくれる人が増えて、今の仕事やスタンプクリエイターの活動に繋がりました。
――スタンプを作ろうと思った経緯は?
STUDY:Twitterのフォロワーが増えてから、イラストレーターとしての目標を立てました。「有名なイベントに出展すること」と「LINEスタンプをリリースすること」です。
当時はまだ一般の人がスタンプを作れる仕組みがなかったので、いつか公式で出せるようにがんばろうと思っていたんです。でも、ちょうどその年にクリエイターズスタンプの販売がはじまって「誰でも作れるのか!」と驚きました(笑)。


「ピラミッドからのおしらせ!!」は、エジプトに行ったときに。

「すいませんコップさげてください。」「あ!カードあります。」は、店員さんに直接スタンプを見せるしか使い道がないのですが(笑)、気に入っています。

――「使えないスタンプ集」の誕生エピソードを教えてください。
STUDY:あいさつや季節のスタンプはたくさん出ていますし、過去に自分でも作ったことがあるので、この際だから「全然使えないものをテーマにしよう」と思いました。よく「使い道に困ります」という声をいただきますが(笑)、面白がってくださる方が多くて、スタンプの人気ランキングでも上位に入りました。
たとえば「サドルいる?」は、自転車のサドルを盗まれたときに。

「ピラミッドからのおしらせ!!」は、エジプトに行ったときに。

「すいませんコップさげてください。」「あ!カードあります。」は、店員さんに直接スタンプを見せるしか使い道がないのですが(笑)、気に入っています。

「使えないスタンプ」と言っておきながら、ピンポイントで使える内容にしたので、ぜひチャンスを狙ってたのしんでいただきたいです!
発想のコツは○○ゲーム! 小さなこだわりが独自の世界をつくる
――独特の世界観をお持ちですが、どのようにしてアイデアが生まれるのでしょうか?
STUDY:毎日必ず3時間は外に出て、ネタ探しをしています。街中の看板や、病院のポスター、旅行会社のチラシなど、目に入ってきたものを参考にします。そこから自分のキャラクターと絡めて、何かおもしろい化学反応を起こせないか考えるようにしています。
Twitterには9000枚近くのイラストをアップしていますが、意外とネタがかぶっているものは少ないです。
強風で食べるオムライスあるある pic.twitter.com/AIhDlkjkRV
— STUDY(反省) (@study666i) 2017年2月5日
(外食のワンシーン……!?)
――STUDYさん流の、ものの見方や発想力を鍛えるコツを教えてください。
STUDY:たとえば自宅の電話機を見て、ふと「何か描こうかな」と思ったら、連想ゲームをはじめます。
ああ、ファックス機能がついているな……ファックスといえば紙だな……紙といえばヤギだから……じゃあ「ヤギに出てきたファックスごと食べさせよう!」という具合です。ひとつのテーマから枝分かれ方式で発想を広げていきます。
――イラストにおもしろい特徴を持たせるために、どんな工夫をしていますか?
STUDY:キャラクターの原型にこだわらず、柔軟に変化させることを心がけています。たとえば動きや表情をつけたり、大きさを8頭身や豆粒サイズにしてみたり。
セリフがある場合は、普段使わないようなくせのある言い回しを意識しています。倒置法を使うとかわいい響きになりますね。
あとは文字のかたちです。文章を全部カタカナにしたり、ひらがなにしたり、とにかくいろいろな組み合わせを試しています。
体で表す春夏秋冬 pic.twitter.com/JXxbxEjquq
— STUDY(反省) (@study666i) 2016年10月4日
(キャラクターと文章のゆるさが絶妙です。)
――最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
STUDY:現在は地方で活動していますが、今後はできる限り東京のイベントに出て、応援してくれるみなさまを楽しませていきたいと考えております。
交流の場を増やしたり、作品を手売りで届けられるような機会を作りますので、ぜひ遊びに来ていただけたらうれしいです。
――ありがとうございました!
読者プレゼント
インタビュー掲載を記念して、STUDYさんの直筆イラスト色紙と「ネコこのゴロ」のぬいぐるみを2名様にプレゼント!

制作:株式会社ツインクル
キャンペーン実施期間:
2017年4月19日(水)~4月24日(月)23時59分まで
応募方法:
1. クリエイターズマーケットの公式Twitter(@LINECreatorsMKT)をフォロー。
2. 上記アカウントの「STUDYさんプレゼントツイート」をリツイートする。
当選者発表方法:
TwitterのDMより、個別でメッセージを送信いたします。
プロフィール

STUDY
鹿児島出身のイラストレーター。インターネットを中心に活動中。
変な動物のイラスト、グッズ、書籍カット絵、1ページ漫画、シンプルな女性のイラストなどをメインに制作。地上波アニメ「ネコこのゴロ」のキャラクターデザインと脚本を手掛ける。
2017年4月29日(土)に 、吉祥寺ロフトでサイン会を開催予定。
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