まるまると太った猫、犬のキャラクター「ボンレス猫」と「ボンレス犬」のスタンプが人気のもふ屋さん。

新潟県在住のグラフィックデザイナー/イラストレーター、兼スタンプクリエイターです。このほど、LINEのブログサービス「LINE BLOG」と、もふ屋さんのボンレス猫がコラボして、無料スタンプをリリースされました。
■草不可避w ボンレス猫スペシャルスタンプ

今回は、もふ屋さんに、ヒットスタンプを生み出した制作工程や、自作以外で「これはスゴい」と思うスタンプなど、たっぷりとメールで質問してみました!


■すかさず差出すスタンプ (冨永 かおりさん)


男友達に無意味にティッシュ差し出してます(笑)。

もふ屋:こちらも着眼点が素晴らしいと思いしらされたスタンプです。セリフを言わず、ゆるいクマのキャラクターに矢印と説明が書かれているだけというシンプルなものですが。


新潟県在住のグラフィックデザイナー/イラストレーター、兼スタンプクリエイターです。このほど、LINEのブログサービス「LINE BLOG」と、もふ屋さんのボンレス猫がコラボして、無料スタンプをリリースされました。
■草不可避w ボンレス猫スペシャルスタンプ

※ダウンロード期間は、2015年9月7日(月)まで
※リンク先はスマートフォンでご覧ください
今回は、もふ屋さんに、ヒットスタンプを生み出した制作工程や、自作以外で「これはスゴい」と思うスタンプなど、たっぷりとメールで質問してみました!
●「ワクテカ」スタンプの使い方
――今回のコラボスタンプのコンセプトをお教えください。
もふ屋:このコラボスタンプでは、LINEさんから「この流行ワードで作ってください」という指定があり、そのワードをちゃんと活かしながらも、「ボンレス猫らしさ」というものをなくさないように、可愛く! 面白く! というのがコンセプトでした。
――特にお気に入りの絵柄はどれですか? また、オススメの使い方を教えてください。
これに関しては、ワードと同時に絵のイメージの指示もあったのですが、それが正座をしているもので、最初は「この短足猫で正座をどう表現しようか……」と悩んでたのですが、いざ描いてみると、やや強引ではありますが、正座らしきポーズがしっくりきて、可愛く仕上がり気に入っています♪
オススメの使い方は、相手がなにかを発表したり発言しようとした際に、すかざずスタンプを送り、無駄にハードルを上げるという使い方ですかね(笑)。
――「ボンレス猫」と「ボンレス犬」の関係性を教えてください。
キャラクターの特徴としては、外見はボンレスハムのようにまるまるむちむちころころした体型で、デブ犬、デブ猫が突然変異で進化したものです。
性格は一言でいうなら、犬は「草食動物」、猫は「肉食動物」って感じですかね。
――スタンプを制作する上で、ブログを参考にすることはありますか? よく読むブログがあれば、お教えください。(ちなみに、LINE BLOGでは、7月10日現在、150人以上のスタンプクリエイターが情報発信しています)
もふ屋:残念ながら、あまりブログを拝見、利用したことはないです。ブログというよりツイッターなどで、フォローしているクリエイターさんの新作情報や、LINEクリエイターズサイトのニュースなどの情報を参考にすることはよくあります。
●食べたい食材を買う生活に
――絵を描くようになったキッカケを教えてください。
もふ屋:小さい頃に、絵を描いたときに周りから「上手だね」「もっと描いて」とおだてられ、それで調子こきはじめたのがキッカケだと思います。
それで絵を描いて人を喜ばせる楽しさに気づいて、気がついたらこうなってましたね(笑)。
――いままで描いた絵の中で、特にお気に入りの絵を見せてください。
もふ屋:あるにはあるんですが、契約や版権の問題でお見せできないのが多いです(笑)。
見せられるのですと、LINEさんから頂いた案件のなかで、訳あってボツになったラフイラストがあるのですが、このボンレス犬とボンレス猫を絡ませた絵は、地味に気に入ってます。

――スタンプを販売するようになって、生活にどんな変化がありましたか?
もふ屋:単純に生活が豊かになりました。スーパーに行った際、その日の食材の値段みて献立を決める生活から、食べたい献立の食材を買う生活になりました。
あと食材以外の買い物の時も、脳内会議がスムーズに可決するようになりましたね(笑)。
――スタンプの売り上げで買った一番高価なものは何ですか?
もふ屋:んー……まだないですね。将来どうなるかわからない職業してますので、バッチリ貯金してます(笑)。
●自己満足というかこだわりが大事
――スタンプ作りの具体的な工程を教えてください。また、各工程の所要時間もお教えください。
もふ屋:大雑把に言えば、
1) キャラクター考案
2) ネタ考案
3) ネタ40種に厳選
4) ラフ
5) 線画
6) 彩色
7) 文字入れ
8) 調整
9) 完成
といった感じでしょうか。
ですが、「スタンプを作ろう!」と思って、ゼロから完成までいっきに作るということはなく、工程通りという感じではないですね。
キャラクターや次回作などは、思いついた時にメモ帳にどんどん追加でストックされていき、日々の生活のなかで、各スタンプの40種のネタを思いついただけ蓄積させていき、先に40案を超え、厳選されたものからラフに入り、線画、彩色とスタンプ化に進んでいく感じです。
なのでキャラ考案、ネタ考案の所要時間は断定できませんが、ラフは1~2日、線画彩色1日、文字入れ調整1日といった感じでしょうか。
ただ、キャラクターや次回作を思いついても、ネタを40種考案、厳選するまでがものすごく長いです(笑)。
――特に大切にしている工程は何ですか?
もふ屋:やはり、40種類のネタを考えて厳選する工程でしょうか。売れる売れないの要の部分ですからね。
ほんとに必要なネタなのか? これよりもっと面白い表現があるのではないか? このネタは違うスタンプのほうに実装したほうが使い勝手がいいのでは? など、ひとりで無駄に煮詰めてます。
とはいえ、他人からみたら厳選前と厳選後に大差はないと思いますが(笑)。でもこうゆう自己満足というか、こだわりが大事な気もします。
――スタンプを作るときに使っている道具を見せてください。
もふ屋:「Wacom Intuos4 PTK-640/K0」です。
●これはスゴいと思うスタンプは?
――自作のスタンプ以外で、これはスゴいと思うスタンプがあれば教えてください。
■お前の背中を俺が押す (ポテ豆)

もふ屋:ランキングにもたくさんランクインしてて、今さら私から聞かなくても知ってる。という人も多いですが、それでも紹介したいですね(笑)。
ハッキリいってセンスの塊です! 正直「スゴイ!」という感情を超えてクリエイターとして「悔しい!」という嫉妬の感情が強いです。
言葉のチョイス、またその言葉を引き立てるイラスト表現。キャラクターがシンプルなだけに言葉や絵の表現のセンスの逸材さが際立ってます!
■すかさず差出すスタンプ (冨永 かおりさん)

もふ屋:これは発想の勝利といいましょうか。「うわー、こうゆう攻め方があったかー!」とその着眼点と発想に関心させてもらったスタンプです!
会話中、相手になにかを差し出すというやりとりは、ネット上でもよくある流れで、それをスタンプ特有のイラストのみで表現してるというのは面白く、汎用性も高く活躍するスタンプです。

男友達に無意味にティッシュ差し出してます(笑)。
■自分ツッコミくま (ナガノ)

もふ屋:こちらも着眼点が素晴らしいと思いしらされたスタンプです。セリフを言わず、ゆるいクマのキャラクターに矢印と説明が書かれているだけというシンプルなものですが。
「自分ツッコミくま」という名前だけあって、相手の返事を必要としないので使い勝手がよく、自己完結できる上、相手のコメントに対しての返事としても使えるので、汎用性がとても高いです!
また矢印に書かれている説明を体現しているクマのキャラクターの挙動がとても可愛いです(笑)。
――今後の目標を教えてください。
もふ屋:もっと多くの人に作品を知ってもらいたい! 楽しんでもらいたい! ってのが一番ですが、欲を言えばスタンプランキングの常連スタンプクリエイターになれるように努力していきたいです!
月間MVPを獲得して動くスタンプも作ってみたいですね!!
調子こいていいなら人気クリエイターさんにインタビューのスタンプ紹介で、このスタンプが良い! って嫉妬してもらいたいです(笑)。
あとグッズ展開を少しずつさせていただいているのですが、ゆくゆくはクッションや枕、大型ぬいぐるみのような、やわらかい大きな立体的なグッズを出せたらいいなぁと思ってます。
●プロフィール

もふ屋 (もふや)
1月2日生まれ。新潟県在住のフリーグラフィックデザイナー/イラストレーター。